macOS Monterey(モントレー)、アップデートすべきか否か。
2021年10月25日に公開された最新のMac用OS『Monterey』(モントレー)。
以前の記事で「Big Surの更新でパニックになったから待ったほうが良い」と書いた。
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では実際にアップデートした人には不具合は起こったのだろうか。
そこで今回はmacOS Monterey(モントレー)のバグ・不具合についてまとめてみる。
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macOS Monterey(モントレー)のバグ・不具合がわかり、更新すべきか待つべきかわかる。
macOS Monterey(モントレー)のバグ・不具合まとめ
Montereyで発生したバグ・不具合はいくつかある。
Montereyで確認されている不具合
Macが起動しなくなる(文鎮化)
一番ユーザーに大きな影響はMacが起動しなくなる(文鎮化)ことだろう。
既に一部のMacが起動しなくなる現象が起こっている。
Grr @Apple
Upgrading my macOS to Monterey went fine on my personal machine, but completely bricked my newer work machine.
And the closest Apple store is an ocean away.
— Grady Booch (@Grady_Booch) October 30, 2021
私の私用マシンではMontereyへの更新はうまくいきましたが、新しい仕事用のマシンでは完全に文鎮化しました。
I knew some features of Monterey weren’t gonna be available on the Intel macbooks but I wasn’t expecting “the ability for the machine to boot” to be one of them pic.twitter.com/y5mddNFD8y
— Load-bearing Undefined Behavior (@lunasorcery) October 26, 2021
MontereyではインテルMacBookでいくつかの機能が使えなくなるのは知っていましたが、そこに「マシンを起動する機能」が含まれてるのは想定してませんでした。
T2セキュリティチップが原因の文鎮化問題は解消
文鎮化(Bricked)の原因として、Apple T2セキュリティチップのファームウェアのバグがあった模様。
ファームウェアの修正はmacOSのアップデートに組み込まれたので、T2チップ由来の文鎮化は発生しなくなった模様。
元iMoreのRene Ritchieさんによると、AppleはApple T2セキュリティチップのファームウェアに問題があり、ごく少数のユーザーがmacOS 12 Montereyへのアップグレード後にMacが起動できなくなる問題を把握、本日この問題を修正した新しいファームウェアをmacOSのアップデートに同梱したと発表したそうです。
参考:Apple、Apple T2セキュリティチップのファームウェアを更新し、macOS 12 Montereyへのアップグレード後に少数のMacが起動できなくなる問題を修正。
ただし既に文鎮化してしまったMacを修正するには、「別のMacが必要になる」など修正作業はかなり大変なようだ。
Javaが動かない
Mac OS MontereyにアップデートしましたがJava が数秒でクローズして動かない。 検索しても情報無く、私だけなのか……..#Mac #Monterey 不具合
— Beat (@Bee89643572) October 29, 2021
Bluetooth Explorerが動かない
macOS MontereyだとBluetooth Explorerが動かないみたい。aptX強制が効いてないかも。(確認できない。)
— MacBS (@macbs) October 26, 2021
Raspberry Pi Imager が動かない
Raspberry Pi Imager でSDカードへの書き込みができなくなるということも。
macOS Monterey では Raspberry Pi Imager ちゃんと動かないぽい…?書込後のベリファイでエラーになる。(もしくは僕の手元のSDカードが2枚立て続けに壊れた)(ベリファイじゃなくて書込失敗してるのかも…起動しないわ…)
— Tomoki Hasegawa (@tomzoh) October 26, 2021
radikoが聞けなくなる
「radikoが聞けなくなる」という現象が起こるが、cookieを削除すると聞けるようになる模様。
MacOSをMontereyにアップデートしたらradikoが聞けなくなり調べたらsafariのCookieをリセットすると回復した。ありがとうネットの識者達。
— BATA (@bata10) October 26, 2021
VirtualBox が動かない
VirtualBoxが仮想マシンがエラーで起動しないという件は、再インストールで解決するようだ。
@virtualbox macOS Monterey にアップデート後に VirtualBox が動かない(仮想マシンがエラーで起動しない)場合は、VirtualBox を再インストールするととりえあず動くようになります。
— Satoru Izaki (@sizaki30) October 27, 2021
トラックパッドは反応しなくなる
Montereyにすると「トラックパッドが反応しなくなった」という声も上がっているが、こちらは外部デバイスを接続すると内蔵トラックパッドを無効化する設定がオンにされてしまう模様。
Montereyに移行してからトラックパッド反応しない問題解決しました!!!!!
こいつに!!!!チェックが入ってると!!!!!動かない!!!!!この野郎!!!!!!!! pic.twitter.com/yQ1pPUU4FY— もにん™️/Monin (@moninjackperori) October 30, 2021
FireFoxやコントロールセンターがメモリを大量消費
M1搭載のMacでFireFoxやコントロールセンターがメモリを異常に消費する現象も起こっている。
@AppleSupport got any idea what this is about ? m1 Mac mini 8gb safari does it too. I've restarted I've ran CleanMyMac x I've tried everything I know to do pic.twitter.com/TXNuEn3ayl
— BayekAuditore (@Bayek_Auditore) October 29, 2021
ヘイ、アップルサポート、これはどういうこと?
M1 Mac miniでsafariでも同じことが起こるんだけど?
再起動もCleanMyMacも知ってることは全部試したんだけど!
So glad I got 64GB of memory on my new Mac so I can use 26GB of it for control center... Wait... what. pic.twitter.com/inCOPaii1o
— Gregory McFadden (@GregoryMcFadden) October 28, 2021
ワイの新しいMacには64GBメモリ積んでるんだけど、コントロールセンターが26GBも使ってくれてやがるんだけど・・・何コレ・・・
ただしこの現象は「macOS Monterey」ではなく「M1チップ」起因なのではないかとも言われている。
M1チップを搭載したMacで「メモリ不足によるフリーズが頻繁に発生する」という問題が報じられています。
(中略)
2021年10月にリリースされた「macOS Monterey」を使用したユーザーから文鎮化やメモリリークが報告されていますが、サイモン氏はOSをアップグレードしておらず「macOS Big Sur」を使い続けているとのこと。
Flaskが動かない
Flaskが動かなくなることも。
原因はMacが5000番ポートを乗っ取っているから。
Port 5000 already in use — MacOS Monterey issue https://t.co/aEXeWEfUuZ 5000 番をデフォルトで使うんじゃねーよ問題。
— V (@voluntas) November 6, 2021
Flaskの起動ポートを変更するか、Mac側の設定変更が必要。
Bluetoothデバイスによるスリープ解除を無効化する設定が消えた
MonteryでBluetoothデバイスによるスリープ解除無効を設定する機能がなくなってしまった模様。何もしてないのにスリープ解除される問題に悩む人がスレッドに集ってる。毎回bluetooth切るってだるいな。。https://t.co/TVm0QHK0YM
— masa寿司 (@masa_iwasaki) November 10, 2021
インストールされたMontereyをクリーンアップし、Bluetoothの詳細設定で[Bluetoothデバイスにこのコンピューターのスリープ解除を許可する]を無効にするオプションがありません。
ユーザー辞書が初期化される
macOS Montereyにしてから再起動するたびにユーザー辞書が消えてしまうようになった人もいる。
macOS Montereyにアップデートしてから、再起動するたびにユーザー辞書がデフォルトに戻る。ものすごい不具合。iCloud設定してないと必ず設定が削除されてしまう。再起動で消える。発狂しそう。#macOS #ユーザー辞書消える #macOS不具合
— y.bassen (@y_bassen) January 18, 2022
まとめ
今回はmacOS Monterey(モントレー)のバグ・不具合まとめとして、色々なところで確認されているバグ・不具合を紹介した。
見つかった不具合には以下のようなものがある。
Montereyで確認されている不具合
前回「MontereyはBig Surに比べて小規模なアップデートだから大丈夫かも」と書いたが、楽観的だったようだ。
Big Surほどではないがやはり色々と問題は起こっていた。
まだアップデートしてない人は「騒動が落ち着くまで更新は待つ」のが良いだろう。
(追記)修正が追加されたMonterey 12.1提供開始
macOS Monterey 12.1が2021/12/13から配信開始された。
こちらは不具合や脆弱性が修正された改善版なので更新してもいいかもしれない。
修正としては、「デスクトップとスクリーンセーバ」で写真ライブラリから写真を選択した後にパネルが空白で表示されてしまう場合がある問題、トラックパッドがタップやクリックに反応しなくなる可能性がある問題、ThunderboltまたはUSB Type-Cを経由して外部ディスプレイに接続すると、一部「MacBook Pro」、および「MacBook Air」で充電できない問題、「16インチMacBook Pro(2021)」でカバーを閉じてシステムを終了するとMagSafeの充電が停止してしまう場合がある問題などに対処している。
参考:「macOS Monterey 12.1」配信。充電されない不具合の修正や、SharePlayへの対応など - PC Watch