Twitterでよく見かける企画
応募方法はフォロー&リツイート
これの問題点は以前の記事で紹介した。
しかしここ最近ではさらに悪質な亜種が登場している。
応募方法はフォロー&リツイートして応募ページから登録
そこで今回はTwitterの高額プレゼント企画にさらに悪質な亜種が登場と題して、問題点を紹介していこうと思う。
この記事を書いている人
記事を読むメリット
Twitterの高額プレゼント企画の悪質な亜種がわかり、新しい手法で騙されるのを防ぐことができる。
Twitterの高額プレゼント企画
Twitterでよく見かける通常の高額プレゼントはこう。
応募方法はフォロー&リツイート
問題点はこんな感じ。
プレゼント企画の問題点
高額プレゼント企画のさらに悪質な亜種
今回出てきた亜種は更に凶悪。
文言としてはこんな感じ。
応募方法はフォロー&リツイートして応募ページから登録
違いとしては応募ページが用意されているということ。
そして応募ページにあるのが以下の入力欄。
悪質な懸賞企画の入力欄
この亜種の問題点は、個人情報を入力させられること。
Twitter上でフォロー&RTする分には、企画者に握られるのはTwitterアカウントのみ。
しかし氏名とメールアドレスが追加されると、Twitterアカウントと個人情報の紐付けが可能になる。
このように個人情報を渡してしまうと、その後どのように利用されるかわからないので問題である。
高額プレゼント!
…
エントリーページをよく見ると、
⚠️氏名
⚠️メールアドレス
⚠️Twitterアカウント
の入力欄がありますね。。。コレつまり
応募した段階で【個人情報をTwitterアカウントに紐付けて握られる】ことになりますよ?当選の有無に関わらずに❗️
超危ないやつや😱
— からさん⭐IT雑記ブログの人 (@KRSW_Saitama) July 10, 2021
個人情報の入力を求める理由
では個人情報の入力を求める理由は何のだろうか。
好意的に考えれば「当選者への連絡用」だろうか。
しかしそれは無い。
何故なら入力を求めるタイミングが違うから。
当選者用を謳うのであれば、当選者を決めてからTwitterのDMなどで当選者に個人情報を聞けば良い。
敢えて先に個人情報を求めるということは、プレゼント企画とは別の用途があるということだ。
個人情報収集が目的じゃないのであれば、先に個人情報の入力はさせませんね
1⃣【フォロー+RT】を応募条件にしておいて
2⃣【当選者を選んでから】個人情報を聞きます先に応募者全員の個人情報を集めるのは、【個人情報保護】の観点から考えると相当ヤバいですよ? https://t.co/E8lQZHr6q7
— からさん⭐IT雑記ブログの人 (@KRSW_Saitama) July 10, 2021
具体的なTwitterプレゼント企画の例
ではどのような企画が問題ありそうなのか。
最近の例だとマコなり社長の企画が怪しいように見える。
マコなり社長Mac100台プレゼント
マコなり社長の企画が↓コレ。
\プログラミング学習を始めたい人を応援!/#マコなり社長Mac100台プレゼント を開催しますhttps://t.co/Fg00baU1qM
エントリーは30秒で完結
皆さんのご応募をお待ちしています!
※詳しい応募方法はURLをご確認くださいhttps://t.co/rSwVygMb39 pic.twitter.com/nRy5msquYQ— マコなり社長 (@mako_yukinari) July 10, 2021
サムネイルに大きく
とある。
そして応募の流れは以下のように書いてある。
STEP1 氏名とメールアドレスを入力してエントリー
STEP2 マコなり社長のTwitterアカウントをフォロー
STEP3 ハッシュタグ「#マコなり社長Mac100台プレゼント」をつけてマコなり社長の固定ツイートを引用リツイート
STEP4 STEP1で登録したメールアドレスに届いた選考フォームに回答
怪しいポイント
この企画の怪しいポイントは、「プログラミング学習者を応援する」という名目の企画であるはずなのに、応募者全員の個人情報を求めていること。
先にも述べたように当選者用を謳うのであれば、当選者を決めてからTwitterのDMなどで当選者に個人情報を聞けば良い。
個人情報を求めている理由については動画では一切触れていない。
そして動画中で「問い合わせには一切対応しない」と明言している。
なので質問もできないし、何なら本当に100台分当選者が出ているのかどうかすらわからない。
キャンペーンの個人情報の利用
そして極めつけが個人情報の利用について。
キャンペーンのページから飛べる「個人情報の共同利用について」というページに利用目的が以下のように記載されている。
個人情報の共同利用について (2021/07/11時点) |
---|
見て分かる通り、個人情報の利用目的がプレゼントキャンペーンの範囲を超えている。
つまりキャンペーンで当選しなくても、キャンペーンが終わっても個人情報は破棄されない。
そして特に利用目的にこの文言。
その他の当社等が共同で行うサービス若しくはNA又はdivが行うサービス(以下「今後のサービス」という。)の提供のため
「サービス提供のため」といういくらでも解釈可能な文言が書かれているので、「サービス提供のため」であればどんな利用も可能ということになる。
結論:不透明な部分が多い
キャンペーンを見てみた感想としては「不透明な部分が多すぎる」。
キャンペーンで氏名やメールアドレスを収集する理由も明確でないし、利用目的もわからない。
そして本当に100台当選するのかどうかもわからない。
この状況で応募するのはリスクがあると言わざるを得ないだろう。
(追記)マコなり社長の「テックキャンプ」の経営が苦しいという記事もある
マコなり社長の「テックキャンプ」の経営が厳しいという記事も出ている。
記事によると約半年で社員の約半数を希望退職やリストラで整理した模様。
この状況で「Mac100台プレゼント」という羽振りの良さはどうしても不自然さを感じてしまう。
個人情報保護法違反の通報先
では個人情報保護違反の疑いがある場合、どこに通報すれば良いのか。
通報先は個人情報保護委員会が良いだろう。
以下のページを見ると「公益通報フォーム」へのリンクがあrがあるので、そこで情報を共有すると良い。
通報内容としては以下のような文で良いかと思う。
TWITTER上の「○○」という企画で、
応募者全員の氏名、メールアドレス等の個人情報を収集している。
(先に当選者を選んでから当選者の個人情報を聞くのではなく、先に全員の個人情報を収集している)
集めた個人情報を企画後も破棄しない旨を「別ページ」に記載していてわかりにくくしており、個人情報が応募者の意図に反して無期限に利用される恐れがある。
まとめ
今回はTwitterの高額プレゼント企画のさらに悪質な亜種について解説した。
亜種の特徴は謳い文句は以下のようなものがある。
応募方法はフォロー&リツイートして応募ページから登録
特徴としては応募ページで以下のような個人情報を入力させられる。
悪質な懸賞企画の入力欄
個人情報を入力すると意図しないところでアカウントと個人が紐付けられてしまうので、気をつけたほうがいいだろう。
またこのような企画では個人情報に対するプライバシーポリシーも曖昧なところがあり、下手をすると懸賞企画以外で個人情報が利用されてしまうこともある。
「美味しそうな企画には裏がある」くらいの気持ちで注意した方が良いだろう。
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