2022年1月
高騰していたGPUの価格が下落に転じたという情報が出た。
アメリカとドイツのIT系ニュースサイトが「グラフィックボードの価格が下落に転じた」と報じました。NVIDIAとAMDが生産しているほぼ全てのグラフィックボードの価格が5~10%下落しており、転売屋も売りを控えたためかオークションサイトでの取引数も減少しています。
記事によるとNVIDIAとAMDのGPU価格が5~10%ほど下落しているとのこと。
では今が買い時なのだろうか。
否
今はGPUの買い時ではない。
何故買いどきと言えないのか。
そこで今回は高騰したGPUの価格下落は嘘で買うにはまだ早い理由について解説する。
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記事を読むメリット
高騰したGPUの価格下落は嘘で買うにはまだ早い理由がわかり、買い物で損をしなくて済む。
高騰したGPUの価格下落は嘘で買うにはまだ早い理由
高騰したGPUの価格下落は嘘で買うにはまだ早い理由
それはタイトルそのままで、価格下落が嘘でGPUはまだ高いから。
確かに直近で5%~10%の下落はしたのだろう。
でもまだ高すぎる。
GPUは本当に「まだ高い」のか
ではGPUは本当に「まだ高い」のか。
高い
GPUがまだ高いのかどうか。
それは過去の価格データと見比べればわかる。
例えばAmazonで過去の価格と今の価格を比べるにはプラグインを導入するとできる。
NVIDIA GeForce GTX 1060
GeForce GTX 1060の価格推移を見てみる。
NVIDIA GeForce GTX 1060 3GBの価格推移 |
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2017年はほぼ50000円で推移し、2018年中旬に約2倍に高騰。
その後2019年から2020年にかけて新品価格が下落して、2020年3月には約20000円になっていた。
そして以後中古のみが扱われ、2022年現在で中古価格が39000円。
2020年の新品価格に対して2倍の中古価格になっているのがわかる。
NVIDIA GeForce GTX 1660
同じGTX系で後に発売された「NVIDIA GeForce GTX 1660 6GB」の価格推移も見てみる。
NVIDIA GeForce GTX 1660 6GBの価格推移 |
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こちらは2019年7月は27000円程度で、2020年11月には21000円あたりまで新品価格が下がっていた。
そして2021年から急激に高騰し、最大で77000円まで高騰。
2022年1月現在では新品価格39600円まで戻している。
GTX 1660は1060と似たように2020年の新品価格に対して2倍近い新品価格になっているのがわかる。
AMD Radeon RX5700XT
NvidiaではなくAMDのRadeonならどうか。
「AMD Radeon RX5700XT」の価格推移も見てみよう。
AMD Radeon RX5700XTの価格推移 |
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AMD Radeon RX5700XTの価格推移を見ると、2019年10月の53000円くらいから始まり、2020年12月には43000円くらいになっていた。
しかしこちらも2021年から高騰し、2021年6月の新品価格が3倍の130000円。
2022年1月現在は中古価格で139800円になっている。
高騰したGPUの価格下落は嘘なのか
では「高騰したGPUの価格が下落した」という情報は嘘なのか。
確かに2021年のピークに比べると下落しているので、嘘とも言えない。
だが価格推移を見てわかるように、2019年や2020年と比べるとまだ2倍から3倍くらい高騰しているのがわかる。
PCパーツは年々進化しているので、時間が経つほど最新製品に比べて性能が劣ってくるので価値が下がることを考えたら、もっと高騰していると言えるかもしれない。
つまりまだ明らかに高いということがわかる。
今すぐに買う必要がなければ、まだ買わない方がいいだろう。
価格高騰しすぎて
エントリー向けのGPUが最早存在しない説😑 https://t.co/hPTy7VnfAg— からさん⭐ITチョットデキル人 (@KRSW_Saitama) January 28, 2022
あえて買うならスペック控えめなモデル
まだGPUの価格は2~3倍くらい高い中で、あえて買うならスペック控えめなモデルだろう。
Radeon RX6500XT
や Nvidia GeForce RTX3050
あたりが良いかもしれない。
まとめ
今回は高騰したGPUの価格下落は嘘で買うにはまだ早い理由について説明した。
冒頭で「グラフィックボードの価格が5~10%下落した」という情報を挙げたが、それはピーク時から下落したというだけ。
まだ高い理由は以下の通り。
ココがポイント
- 最近のGPUの価格下落は「ピーク時から少し下がった」という意味
- 高騰前からすればまだ2倍から3倍の値段なのでまだ高い
高騰前からすればまだまだ高いので、まだ手持ちのGPUが使えるのであれば今は手持ちのGPUで耐え忍ぶのが良いだろう。
他にもPCに関する記事もあるので、興味があれば見てみて欲しい。