布マスクって意味あるの？有効性を調査

新型コロナウイルス対策の為に配布される布マスク。
巷ではアベノマスクなどと言われているが、布マスクに意味はあるのか？
ウイルスに対して有効性はあるのか？

今回は布マスクの有効性について調査してまとめてみた。

布マスクと不織布マスクの違い

まずマスクには素材による分け方で、布マスクと不織布マスクがある。

通常我々が薬局で目にするのは不織布マスクの方である。

対して布マスクは、小学生の頃に給食係が付けていたアレである。

では布マスクと不織布マスクはそれぞれどのような特徴を持っているのか。

不織布マスクの特徴

不織布マスクはその名の通り不織布（ふしょくふ）が使われている。

不織布は繊維が織られておらず、熱や科学的に布上に加工されたものをいう。
特徴としては粒子捕集性、つまりフィルタとして優れている。
反面「織っていない」ので使い捨てを前提としており、洗濯するとフィルタとして機能しなくなる。

Q4. 不織布とはどのようなものですか？

文字通り「織っていない布」のこと。繊維あるいは糸などを織ったりせず、熱的、機械的、化学的作用により繊維を接着またはからみ合わせた薄いシート状の布のことをいいます。粒子捕集性や通気性に優れることからマスクのフィルタ部に使われたり、紙おむつや生理用品などに幅広く使われています。

参考

一般社団法人日本衛生材料工業連合会 | マスク

布マスクの特徴

布マスクはガーゼマスクとも呼ばれ、フィルタ部分にガーゼが使われている。

ガーゼは不織布と比べると規則的に織り込んである分、格子の穴があるのでフィルタとしての効果は低い。

しかし織り込んであるので、洗濯して繰り返し使うことが可能だ。

布マスクを配布する意味

今回の新型コロナウイルス対策の配布も、使い捨ての不織布マスクの生産が追いつかないので、洗濯して繰り返し使用できるマスクを配布して少しでもウイルスの流行を抑えたいという意図があることが伺える。

店頭で普通にマスクを購入できるようになる時期は見えない。
ただし、布マスクを洗って再使用する人が増えれば需要の方を減らせる。このため厚生労働省と経済産業省は、衣料用洗剤を使って布マスクを洗う方法を説明した動画を公開するなど再利用を促してきた。

参考

なぜ政府は「布マスク2枚」を配るのか - ITmedia NEWS

しかし肝心の布マスクにウイルス対する有効性はあるのだろうか。

布マスクのウイルスに対する有効性

布マスクのウイルスに対する有効性について
WHOは「どんな状況でもお勧めしません」という発言をしている。

Cloth (e.g. cotton or gauze) masks are not recommended under any circumstances.
クロス(例えば綿やガーゼ)マスクはどんな状況でもお勧めしません。
出典:Advice on the use of masks in the community, during home care and in healthcare settings in the context of the novel coronavirus (COVID-19) outbreak

しかしこの資料はWikipediaにもあるように医療従事者向けであり、一般市民への使用を勧めていないわけではない。