ツイッターでよく見かけるプレゼント企画。
「RTしたら100万円あげます」
「フォロー&リツイートでアマゾンギフト券あげます」
これらは一体何のためにやっているのか。
ツイッターの「プレゼント企画」とは
ツイッターの「プレゼント企画」とは
- 「RTしたら100万円あげます」
- 「フォロー&リツイートでアマゾンギフト券あげます」
- 「アカウントフォローとRTで商品あげます」
といったツイッター上でよく見かける企画。
企画は抽選となっており、抽選の対象となる条件として
- アカウントのフォロー
- プレゼント企画ツイートのリツイート
が求められる。
操作が簡単なので気軽に参加することができるが、よくよく考えるとおかしな点に気付くことができる。
企画を行う側の目的
まず企画を行う側の目的は何なのか。
フォロー&リツイートで得られるメリットとしては以下の2点だろう。
- 広告効果
- アカウントの価値増大
広告効果としては、フォロワーが増えることでツイートが多くのフォロワーのタイムラインに表示されるので、今後宣伝ツイートなどを行う際の効果が大きくなる。
そのように広告効果が高まるとアカウントの価値も高くなる。
つまりアカウントを売却する選択肢が生まれる。
プレゼント企画として成立するか
広告効果もアカウントの価値増大も、要は「お金のため」である。
そのための手段としてプレゼント企画を行っているわけだが、プレゼントをばら撒く費用に対して効果が出るのだろうか。
答えはお察しの通り、NOである。
仮に「RTしたら100万円あげます」と言ってフォロワーが増えたとして、企画が終わった後に何も無ければプレゼント目的のフォロワーは減る。
減らさない為にはコンテンツ(ツイート)で繋ぎ止めるか、企画を定期的に行って繋ぎ止めるかしなければならない。
コストがかかる割には短期的な興味だけのフォロワーしか増えないので、コスパが良いとは言えないだろう。
本当は100万円なんて配らない
そもそも本当は100万円なんて配らない。
プレゼント企画でフォロワーを集めたら、適当なタイミングでツイートを削除して企画を無かったことにする。
もしくは当選者に発送したことにして企画を終了する。
するとあら不思議、コストゼロでフォロワーを獲得できるのである。
そして法律にもTwitter規約にも違反にならない。
そうなるとあとはモラルの問題でしかないので、モラルが無い人間であれば平然とやるだろう。
ウェブサイト等で広く告知し、商品・サービスの購入や来店を条件としない企画は、「オープン懸賞」と呼ばれ、景品規制が適用されない。また、オープン懸賞の上限金額については平成18年の法改正後、規制が撤廃されているので、こちらも違法とはならない。
次にTwitterの規約の観点からはどうか。結論から言えば、こちらも違反にはならない。Twitterにはキャンペーン実施についてのガイドラインというものがあり、複数アカウントを作成させない、繰り返し同じツイートをさせない等の記載がある。だが、あくまでガイドライン
「RTしたら100万円あげます」ツイートに秘められた驚愕の真実(坂本 翔) | 現代ビジネス | 講談社(3/4)
札束の動画は投稿者のものではない
「フォロー&RTで100万円あげます」「フォロー&リツイートでアマゾンギフト券あげます」に信憑性を持たせる為に、大量の札束やギフト券を所持しているような動画が添付されていることがある。
しかしその動画は投稿者のものではなく、別の誰かから購入したものだったりする。
「あの札束動画も、実はお金持ちや“半グレ組織”などから購入しているものです。札束動画を1分間で20万~30万円の価格で取り引きされています。動画が被らないように、ある程度は買い主の要望にも応えてくれますよ。詐欺投稿主が億万長者なんてことは、まずありませんね」
ツイッターに蔓延『現金100万円プレゼント詐欺』動画は半グレが売っていた | 日刊SPA!
要はプレゼント企画で騙す為の素材として購入しているのである。
有名人や企業はこの手法は使えない
有名人や企業はこの「見せ金でフォロワーを集める」という手法は使えない。
何故ならバレた場合に拡散されてイメージが下がるから。
なので有名人や企業のプレゼント企画ではちゃんと当選者は存在しているはずだ。
逆に言えば正体のわからないアカウントであればデメリットが無いのでやらない理由は無いのである。
まとめ
- 「フォロー&RTで100万円あげます」は99.9%嘘
- 目的はアカウントの広告効果増大と、アカウントの売却価値増大
- ただし有名人や企業など「嘘がバレた際のデメリットがある」アカウントについては本当の可能性もある