TensorFlowはNVIDIAのRTX20xx系GPUで動くのか。
少し調べたので「TensorFlowとGPUの対応メモ」として残しておく。
NVIDIAのGPUを使うにはCUDAが必要
以下Wikipediaにも書いてあるように、NVIDIAのGPUで計算するにはCUDAというソフトウェアを経由する必要がある。
NVIDIA製GPUにおいては、OpenCL/DirectComputeなどの類似APIコールは、すべて共通のGPGPUプラットフォームであるCUDAを経由することになる。
CUDA - Wikipedia
TensorFlow 1.x系はCUDA9まで
TensorFlow公式サイトを見るにTensorFlow 1.x系は CUDA9
までが対応している。
CUDA10
について書かれていないので、TensorFlow 1.x系は CUDA10
には対応していない。
Build from source on Windows | TensorFlow
TuringアーキテクチャはCUDA10から対応
NVIDIAのGPUであるGTX1080などの GTX10xx系
はPascalアーキテクチャ。
RTX2080などの RTX20xx系
はTuringアーキテクチャである。
そしてTuringアーキテクチャに対応したCUDAは CUDA10
からである。
CUDA - Wikipedia
結論
- TensorFlow 1.x系はCUDA9まで
- TuringアーキテクチャはCUDA10から対応
- RTX20xx系はTuringアーキテクチャなのでTensorFlow 1.x系は対応していない
猛者はソースからビルドして動かしている。
以前「GPUは今が買い時」と書いたが、最新版を買った為にソフト側の対応を待たなければならないケースもあるので、要注意である。
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【GPU】グラボの『買い時』とその理由【2019年】
最近TensorFlow2.0のアルファ版が出てきたので、今後は2.0系が主流になるだろう。