生活

晴耕雨読で悠々自適なライフスタイルを実現するには

2019-12-19

晴耕雨読で悠々自適なライフスタイルを実現するには

晴耕雨読(せいこううどく)とは、晴れたら畑を耕し、雨が降れば読書をするようなゆったりした生活を指す。
晴耕雨読は皆が憧れる悠々自適なスローライフを表す四文字熟語だが、一体どうすればこんなゆるい生活ができるのか。
今回はITから離れて、「生活」をテーマに考えてみる。


晴耕雨読な生活を定義する

何事も目指すものが何かをはっきりさせないと始まらない。
まずはゴールを定義することから始める。

「晴耕雨読な生活」を以下のように定義する。

  • 晴れた日のみ働けばよい程度に労働から解放されている
  • 雨の日に読書をするスペースがある

2番目のスペースについては大きな家である必要も無いので、やはり労働に縛られないことが重要な条件になる。


晴れた日のみ働く程度の労働で済む条件

晴れた日のみ働けばよい程度に労働から解放されているということは、つまりフルタイムで働かなくても生活ができるということ。

生活保護など一部特殊な状況下を除いて、フルタイムで働かずに生活できるという状況は無いように思える。

ではどのようにすれば実現できるのか。
条件を収入支出に分けて考えてみる。


収入

フルタイムで働かずに生活を成立させるには、以下のどちらかの条件が必要だ。

  • 生活費として使える資産が十分にある
  • 労働とは別の収入源がある

資産

フルタイムで働かずに生活を成立させるひとつの条件は資産
要は貯金が大量にあればそれを食い潰しながら生きていけるというわけだ。

「金持ち父さん 貧乏父さん」で有名なロバート・キヨサキは資産と負債を以下のように定義している。

資産は、あなたのポケットにお金を入れてくれるもの。
負債は、あなたのポケットからお金を取っていくもの。

要はお金を増やしてくれるものが資産で、資産がたくさんあればあまり働かなくても生活できるようになる。
ではどうやってそんな資産を作ればいいか。

もし両親に資産があるなら相続によって資産ができるかもしれない。
若いうちに働いたり事業を興したりして自力で資産を作るという方法もある。

宝くじやギャンブルで手っ取り早くお金を作りたいと思う人もいるかもしれないが、宝くじやギャンブルは負けよりも勝ちの確率のほうが低く設計されているので、オススメしない。


労働とは別の収入源

フルタイムで働かずに生活を成立させるもうひとつの条件は収入源である。
労働とは別の収入源があれば自身が労働する必要性は無くなる。

収入源を作る方法としては、以下のようなものがある。

  • 不動産経営
  • 資産運用
  • ブログや動画などWEBシステムの収益化

特にWEBシステムを自動化してコンテンツを作成、更新しつづけるものにできれば、自身の労力とは関係なく収益化が望めるのでアイデアがあれば挑戦してみるのも手だ。


支出

働かない生活を実現するには支出についても考える必要がある。
支出を減らすことができれば、収入が少なくても生活ができる。
支出の要素として衣・食・住が考えられるが、衣服については買う頻度を減らせばよいので、残りの食と住について考える。


食事

食事は生活というよりも生存に必要な要素だが、食事の支出を減らす方法はあるのだろうか。

食事の支出を減らす方法としてまず考えられるのが食べる量を減らすことだ。
純粋に食事量が減れば食事に関する支出は減る。
しかし食事を減らしすぎると健康に影響が出る上に、悠々自適な晴耕雨読生活のテーマからはズレてしまっている。

次に考えられるのが、食料を生産すること。
自給自足的な考え方で、自分で野菜を作ったり家畜を飼育すれば食事のコストは下がる。
この場合も自身の労働コストが上がっては本末転倒なので、世話をあまりしなくても育つ作物が適切だ。
じゃがいも、イチゴ、ミニトマトのような野菜を家庭菜園で作ったり、育つのに時間はかかるが成長すれば毎年実をつける柿も良いかもしれない。

もうひとつ考えられるのが食物を入手できる仕組みを利用すること。
コストをかけずに食物を入手できれば食事コストは大いに下がる。
食物を入手できる仕組みとしては、食べ物系の懸賞に応募する方法がある。
他にも株主優待として自社商品を送ってくれる企業もあるので、株を持っていると年に1,2回くらい食物を入手できる。


食事よりも住環境の方がコストがかかるので、住環境コストを下げることはとても重要だ。

住環境コストには家賃だけでなく、水道光熱費や通信費などインフラコスト、所得税や住民税などの税コストなどが考えられる。

家賃を下げるには都心から離れたらいい。
実際東京と札幌では家賃の格差が凄い。
しかし極端に離れると暑さや寒さ対策のために光熱費が増えてしまうこともある。
またインフラコストや税コストはあまり変わらない。

インフラコストや税コストを下げるには、海外に移住するという方法がある。
特に日本は携帯電話料金が非常に高いので、海外に移住することでコストを下げることができる。
税についても日本の住民税より現地の税が低ければ移住に値する。
また国によっては食材が安かったりするので食事コストも下げられる。
ただし長期滞在するにはビザを取得する必要があり、容易ではない。

調査結果は多岐に渡るが、例えば「各国で最もシェアの高い携帯会社同士の料金プランの比較」の場合、通信量5ギガで日本は月額7562円。2位のアメリカの5990円を上回り、最も割高だ。ちなみに最安はフランスで1783円だから、日本とは3倍以上の開きがある。

家賃を無くすには家を購入するという選択肢もある。
「家を購入するには数千万円の費用がかかるので、資産が無いと無理では?」と思うかも知れない。
しかし住宅の価格は需要と共有で決まる側面もあり、需要が少ないところでは安くなっている。
場所など条件にもよるが500万円以下で購入できる家もある。

何にせよ減らせる固定費は減らすことで安定した生活に近づくことができる。


収入が少なくても晴耕雨読生活は可能

収入が少なくても条件次第で晴耕雨読生活は可能だ。
フルタイム労働からの解放を目的とするのであれば、生活レベルを落とせばパートタイムの収入でも生活できるということだ。

リンク先の例では労働を週2にしているが、代わりに携帯電話などの固定費を削減して、住む場所も都心から離れてアパート暮らしをして、食事も野草を取り入れている。

さっさと多摩地区に引越し、携帯も解約してしまいました。家賃は一気に都心の半額以下に。おかげであくせく働かなくてもよくなりました。以来、ずっと週休5日の快適生活を送っています。
週に2日だけ、介護の仕事を入れています。月に7~8万円収入がありますから、それ以下で生活するようにしています。ここには家賃や水道光熱費、食費、税金、交際費などすべて入ります

もうひとつの例では田舎の格安の家を購入して、働かない生活を実現している。
電気やガスなどの光熱費を極限まで切り詰めて、食事は家庭菜園と購入した米で、調味料も自分で作っているという。
スマホの充電もソーラパネルで行うという徹底ぶりだ。

男性は暖房も使用しておらず、調理の際にはキャンプ用のコンロで、枝や木片で火を起こす。ガスや石油は使っていない。時には、囲炉裏に火を入れて暖を取ることもある。物に囲まれた快適な生活に慣れた筆者から見たら、決して楽とは思えないような生活だが、男性は「都会とあまり変わらない。必要なものがあれば、インターネット通販で自宅まで届けてくれるし、ネットで最新の情報も入手できる」と屈託がない。

これらは極端な例だし、年齢を重ねても同じ生活ができるのかという課題もあるので推奨はしない。
しかし自分の中の条件次第では色々な生き方が可能ということは認識しておきたい。


まとめ

まとめると晴耕雨読な生活でゆるく生きるには以下について考慮する必要がある。

  • 資産もしくは労働とは別の収入源が必要
  • 支出を抑える為に食事や住環境を考えることも必要


おまけ

大抵のブログだったらここで
「いかがでしたか?では私のノウハウを今だけ2万円で売ります。」
とか書いて情報商材の宣伝をするところだ。

しかし本記事は考察や思考実験のようなもので、筆者はまだ晴耕雨読生活を実現できていないので何も宣伝はしません。


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