- ときどきネットワークが遅延する
- たまにネットに繋がらなくなる
会社のオフィスで時々起こるネットワーク障害。
今回はこのネットワークが遅延や寸断する原因のひとつを紹介する。
よくあるネットワーク障害の原因
よくあるネットワーク障害の原因は以下のようなものだろう。
- ネットワーク機器の故障
- 通信量の超過
- PCやルーターの設定ミス
- プロバイダーのエラー
その中でオフィス内でよく起こるのはネットワーク機器の故障か通信量の超過かと思われる。
特に通信量の超過は社員が増えることで回線の上限に触れてしまうというケースもある。
会社特有のネットワーク障害の原因
個人宅と異なり、会社は先にも述べたように人数が多い。
人数が多いので通信量も多くなる。
その中で見落としやすいのがWindows Updateである。
オフィス内に数多くあるWindows PCが一斉に更新ファイルをダウンロードすると回線やルーターの負荷が増大してネットワーク障害に繋がる。
日本では水曜日にマイクロソフトの月例パッチが配布されるので、水曜日にネットワーク遅延が起こっている場合は要注意である。
セキュリティ更新プログラムは通常、米国日付の毎月第 2 火曜日に公開します。日本では、時差の関係上、毎月第 2 火曜日の翌日 (第 2 水曜または第 3 水曜) の公開となります。ただし、悪用状況に基づき、危険性が高いと判断した場合は下記のリリース スケジュールに従わず例外措置をとり、セキュリティ更新プログラムを可能な限り迅速に公開します。
セキュリティ更新プログラム リリース スケジュール (2019 年) – 日本のセキュリティチーム
回避方法
Windowsの更新ファイルのダウンロードを制御する方法は無い。
しかしWSUSサーバーを導入する事で更新ファイルのダウンロード数を減らすことができる。
WSUSサーバーとは
WSUSサーバーとは「Windowsの更新ファイルをダウンロードしてくれるサーバー」である。
WSUSサーバーが代表としてダウンロードしてくれるので、他のPCは更新ファイルをインターネット上からダウンロードする必要がなくなり、社内のWSUSサーバーから取得すればよいことになる。
Windows Server Update Services(ウィンドウズサーバーアップデートサービス、以下WSUS ダブルサス)は、Microsoft社が提供する更新プログラム適用制御用のサーバ・アプリケーションである。
WSUSのサーバ・コンポーネントをインストールしたサーバ機を「WSUSサーバ」と呼称し、Microsoft Updateサーバよりダウンロードした更新プログラムをWSUSサーバ内に保管する事が可能である。
Windows Server Update Services - Wikipedia
アクティブ時間の設定は効果が無い
Windowsには「アクティブ時間」を設定する機能があるが、設定されたアクティブ時間の間は勝手に再起動しないだけでダウンロード自体は制御できないので、通信量超過を回避する効果は無い。
まとめ
- 会社のオフィスで水曜日にネットワーク遅延が起きるなら、Windows Updateが原因である可能性が高い
- Windows Updateによる通信量を減らすには、WSUSサーバーを導入してWSUSサーバーだけが更新ファイルをダウンロードするようにすると良い