エアコンを動かしたら室外機が「ブオン」と動こうとして「プスン」と止まってしまった。
日本の夏は蒸し暑くエアコンが欠かせない。
夏にエアコンが動かなくなるのは死活問題である。
しかしエアコンはPCと違ってエラーメッセージを出してくれないので、止まっても原因や解決方法がわからない。
そこで今回はエアコンの室外機が勝手に止まる原因と解決方法について紹介する。
この記事を書いている人
記事を読むメリット
エアコンの室外機が勝手に止まる原因と解決方法がわかり、モヤモヤせずにすむ。
エアコンの室外機が止まる原因
エアコンは主に2つのパーツから成り立っている。
我々がエアコンと聞いてイメージするのは主に室内にある方の機械だ。
そしてもうひとつの室外にある機械の方を「室外機」と呼ぶ。
これらの機械をつないで、室内と室外で熱エネルギーを交換することで部屋の温度を調節している。
そして外にある方の機械である室外機が動かなくなり、エアコンが機能しなくなることがある。
このエアコンの室外機が止まる原因にはいくつかあり、それぞれ症状から切り分けることができる。
室外機が止まる症状
リモコンには反応するが室外機が動かない
リモコンに室内のエアコンは反応するが室外機が動かない場合は、室内機と室外機の通信にエラーが発生している。
この場合は故障をまず思い浮かべるかもしれないが、マイコンのプログラムが止まっていることがよくある。
PCで言うところのフリーズだ。
そしてフリーズであれば再起動することで正常な動作をするようになる。
そして再起動の方法はコレ。
電源を抜き差しすると、PCで言うところのOS起動のようなことが行われ、室内機と室外機の連携チェックが行われる。
特に物理的な故障が無ければ正常に動くはずだ。
室外機が動くが冷風(温風)が出ない
室外機が動くが冷風(温風)が出ない場合は、温度センサーに異常がある可能性がある。
エアコンを冷房モードにしたとき、機種によっては設定温度より外の空気の方が涼しいと冷房モードが起動せずに送風モードになってしまうことがある。
そして外が暑くても温度センサーに異常があると、「外の空気は涼しい」と判断して冷房モードになってくれない。
この場合、設定温度を最低まで下げて冷房モードになるかどうか確認する。
設定温度を下げたら冷房モードになるようであれば温度センサーの異常で間違いない。
修理するか、設定温度を調整することで対応できる。
設定温度で変化しない場合は、冷媒ガスが不足している可能性もある。
冷媒ガスは効率的に冷やしたり温めたりする為の気体で、エアコンに充填されている。
このガスが不足すると、熱交換がうまく行えなくなり、冷房や暖房の効果が無くなる。
冷媒ガス不足の場合はメンテナンス業者を読んで補充してもらう必要がある。
故障の原因にもなりかねないので非推奨ではあるが、「室外機に水をかける」という方法で解決することもある。
この方法では室外機を濡らすことで一時的にセンサーや内部の回路を誤認させている。
もちろん室外機の内部構造のダメージになるので推奨はされない。
室外機が動き始めるがすぐに止まる
エアコンを動かしたら室外機が「ブオン」と動きはじめるが、すぐに「プスン」と止まってしまう。
このケースは冷房や暖房モードに入ろうとして失敗している。
そして理由として考えられるのはコンプレッサーや室外機の基盤故障。
送風状態から冷媒を使った熱交換を行う処理を起動しようとして、どこかの機器が起動せずに、起動シークエンス全体が失敗扱いとなって、ブオンと動き始めた室外機も止まってしまう。
この症状が出ると、修理もしくは買い替えをした方が良いだろう。
室外機が動くが暫くすると止まる
室外機が動くが暫くすると止まる場合は、正常には動いたが途中で何らかの異常が発生して止まっている。
そして途中で発生する異常は、オーバーヒート。
室外機の熱を外部に放出できずに致命的な故障をする前にエアコンが停止する。
これも室外機のファンやどこかが故障していないと起こらないので、修理もしくは買い替えが推奨となる。
(番外編)リモコンが壊れた
今回のテーマからすると室外機ではないので番外編扱いだが、リモコンが壊れた場合もエアコンは動かなくなる。
本体には異常が無くてもリモコン以外に指示を出す方法がないので、リモコンが壊れただけで使えなくなってしまう。
そんな場合、メーカー純正のリモコンを取り寄せるのも手ではあるが、そもそも数年使った製品のリモコンを取り扱っているのかという問題がある。
実はリモコンは純正品ではなく代替品を用意することで解決可能だ。
以下のようなリモコンは各種メーカーの信号を覚えさせられているので、リモコンが壊れた場合の予備として利用できる。
リモコンが壊れる前に1つ買っておくと便利かもしれない。
買い替えしたくてもエアコン業者が見つからない場合
エアコンの室外機が故障していた場合、修理よりも買い替えた方が安いパターンが多い。
しかし買い換えるにしても、夏真っ盛りの時期にはエアコン設置業者の都合が付かないということもある。
ではエアコン業者がいつからない場合はどうすればいいのか。
答えの1つは窓用エアコンを買うこと。
窓用エアコンであれば工事不要なので、買って自分で設置できる。
さらに別の方法が1つ。
それは空冷ベストを着ること。
腰付近から送風する機能が付いたベストだが、実は現場作業用に大人気。
空気自体の温度は下がっていなくても、送風によって体表面の湿度を下げるのと汗を冷やす効果でかなり涼しい。
そしてこの空調ベストの電源は、スマホの充電などに使うモバイルバッテリーが使える。
USB接続なので室内の場合は有線でUSB給電することも可能。
室内外どちらでも使えるスグレモノである。
エアコンの室外機が止まる原因と解決方法まとめ
エアコンの室外機が止まる症状としては以下のようなものがある。
室外機が止まる症状
対処方法として、は電源の抜き差しや設定温度の調整で回避できる場合もある。
故障している場合は、素直に修理するか買い替えを行おう。
エアコンの買い替えについて、買い替え時期や製品の選び方をまとめた記事もあるので気になったら参考にしてほしい。