ポートエラーの原因と対策。
特殊なポートで通信するアプリがうまく通信できず、「通信を停止しました」とエラーで落ちてしまう。
そんなエラーの原因と対策について紹介する。
ポートとは
ポートとはアプリケーションというよりは用途別に割り当てられた通信用の窓口のようなもの。
よく使うものだとFirefoxやChromeのようなWEBブラウザがHTTP通信に用いるポートは80番、FTP通信だと21番が使われる。
まさにIPをマシンを特定する住所だとするなら、ポートは建物の中でサービスを特定する為の窓口と言える。
コンピュータネットワークにおいて、ポート(port)とは、オペレーティングシステムがデータ通信を行うためのエンドポイントである。「ポート」という言葉はハードウェア(入出力ポート)についても用いるが、ソフトウェアにおける「ポート」は、特定のプロセスやサービスの種類によって特定される論理的な構成概念である。
ポート (コンピュータネットワーク) - Wikipedia
ポートエラーの原因
ポートエラーの原因として代表的なものを挙げる。
- ルーター側でポートの通信が許可されていない
- クライアントPC側でアプリの通信が許可されていない
どちらも許可の問題だが、許可を出している場所が異なる。
ルーター側でポートの通信が許可されていない
ルーター側のセキュリティで、ポートの通信が許可されていない場合がある。
この状態を「ポートが開いていない」「ポートが閉じている」と呼んだりする。
通信を許可する方法はルーターの機器によって様々ではあるが、ルーターにアクセスして設定を変更することで通信を許可できる。
ルーターにアクセスするには、まずルーターのIPを調べる必要がある。
大体はデフォルトゲートウェイがルーターなので、コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力してゲートウェイのIPを確認する。
ipconfig /all
そして確認したIPをWEBブラウザのURL欄に入力するとルーターの管理画面にアクセスできる。
ユーザー名とパスワードが必要になるが、そこはルーターに物理的に貼られたシールにかかれていたりするので調べてほしい。
管理画面上に ポートマッピング
というメニューがあれば、そのメニューの中でポートの通信を許可できるはずだ。
クライアントPC側でアプリの通信が許可されていない
ルーター側でポートの通信を許可しても、クライアントPC側でアプリの通信を弾いていると通信ができない。
通信を許可するには以下の操作を行う。
- キーボードのWindowsキー または 画面左下のWindowsボタンを押す
- 歯車ボタンから設定画面を開く
- 「ネットワークとインターネット」を開く
- 「Windowsファイアウォール」を開く
- 「詳細設定」を開く
- 「受信側の規則」を開く
- 通信を許可したいアプリを探し「操作」欄が「ブロック」になっていたら「許可」に変更する
まとめ
- ポートエラーの原因はルーターかPCの設定で通信が許可されていないから
- ルーターは「ポートマッピング」でポートの通信を許可する
- PCは「Windowsファイアウォール」の設定からアプリの通信を許可する