IPAの情報処理安全確保支援士。
この資格はIPAの他の資格とは異なり、合格後に登録することができる。
では合格したら登録すれば良いのか。
登録のメリットとデメリットを考える。
情報処理安全確保支援士とは?
IPAの旧「情報セキュリティスペシャリスト」の試験が名前を変えて、「情報処理安全確保支援士」となったもの。
要は「一定のセキュリティ知識を持っており試験に合格できた人」である。
登録って?
試験に合格した後で登録料や身分証明書を提出することで、情報処理安全確保支援士として登録することができる。
登録するメリットは?
登録することで国から情報処理安全確保支援士を名乗るお墨付きを貰うことができる。
具体的には以下の通り。
- 名刺や文書への記述
- 登録者の情報が公開される
他の資格とは異なり、無資格者が名乗る事には罰則がついており、国によってしっかり運用される資格となる。
登録するデメリットは?
維持に時間とコストがかかること。
登録すると3年間の間に3回のオンライン講習と1回の集合講習を受講する義務が発生する。オンライン講習に各2万円、集合講習に8万円かかる。
もちろんサボれば登録取り消しになる。
登録取り消しされたら?
2年間は登録ができない。
情報処理安全確保支援士試験の合格者は、2年経てば再試験不要で再登録できる。
旧・情報セキュリティスペシャリストってどうなるの?
救済策として2018年8月19日までは情報処理安全確保支援士に登録が可能。
しかし登録取り消し後は再度情報処理安全確保支援士試験に合格しないと登録することができない。
結局どうすればいいの?
情報セキュリティ関連企業で働いている人は登録すべし。
恐らく会社が維持費を負担してくれるので、登録すると良いだろう。
情報処理安全確保支援士試験の合格者は待ち。
登録はいつでもできるので必要になったら登録すれば良い。
旧・情報セキュリティスペシャリスト試験の合格者は、切らさずに維持できる余裕がある人は登録すれば良いと思う。
しかしたとえ期間内に登録しても登録取り消しになってしまえば再試験になってしまうので、業務上必須でないのであれば登録を見送るか情報処理安全確保支援士試験を受け直してしまう方が良いだろう。